見学会広告の作り方、全部見せます！今日から実践できるMETA広告＜前編＞

ウェブ広告を内製化すれば予約が増えます！

FacebookやInstagramに広告を出すには、META広告を利用する必要があります。ただしMETA広告を広告代理店に依頼すると高い、成果をあまり感じられない、という声をよく聞きます。もちろんそうではない会社もあるのですが、実際身銭を切っているわけではないので、その辺りのスピード感や温度感が違うのは当然です。ですので、ウェブ広告をなるべく費用を抑えつつ効果を最大限にするには、自社運用しながらノウハウを溜めていくのが一番効果的です。

とはいえ一人で作業しているとわからないことが出てきて先に進めなくなってしまったり、どうすればより効果的なのかまではウェブにも載っていなかったりします。

広告を作成できるようにしよう！

今回はMETA広告をはじめてみたい！またはやっているけど運用方法がよくわからないという方に、実際の広告運用画面を見ながら、META広告の基本的な設定方法や、運用方法、悩みやすいポイントなどを解説し、今から即実践できるスキルを身につけて頂こうと思います。

目次

●META広告とは
●最初に考えること（目標設定）
●基本的な配信設定方法

META広告とは

まず基礎としてMETA広告とはなんなのかについて説明します。META広告は、FacebookからMETAに社名変更したMETA社が運営する広告配信サービスで、Facebook、Instagram、Messenger、AudienceNetworkの４つのプラットフォームで商品・サービスを宣伝することができます。主な特徴としては以下の５つがあります。

●豊富なクリエイティブと配信プラットフォーム

META広告には、画像や動画、テキスト、リンク、キャンバス（インタラクティブなビジュアル体験を提供する広告）など、様々なクリエイティブの種類があります。広告の配信先は、FacebookやInstagramのフィード、ストーリーズ、メッセージ、またはアプリやウェブサイト上の広告スペースなどです。

●ターゲティング精度が高い（AIとビッグデータの活用）

META広告は、ユーザーの興味、行動、年齢、性別、地域、趣味、職業、購買履歴、アプリ利用履歴、デバイスなどの情報などユーザーが共有する情報や、Facebookが収集できる情報を利用して、広告のターゲットとなるユーザーを自動で瞬間的に絞り込むことができます。

●ターゲットを自由に決められる（カスタムオーディエンス）

自社が定義したターゲット層を対象に広告を配信することができます。設定で決められる一般的なターゲット層の定義に加え、顧客リストやウェブサイトの訪問者、アプリの利用者など、広告主が保有するユーザー情報を利用してオーディエンスをカスタマイズすることができます。

●最適な配信をサポート（ダイナミッククリエイティブ）

META広告では、複数の画像やテキスト、キャプションを組み合わせて、自動的に最適な広告を作成することができます。複数の画像やテキストを広告主が用意しておくことで、Facebookはそれらを自動的に組み合わせて最適な広告を作成します。これにより、広告主は手間を省きながら、より効果的な広告配信をすることができます。

●広告のすべてを一括管理（広告マネージャ）

META広告を活用する時は、専用の管理ツール「広告マネージャ」を利用して、META広告の作成、管理、配信を一括で行えます。広告の配信結果や効果もマネージャ上で確認することができます。

最初に考えること（目標設定）

まずは色々な設定をする前に、目標を決めるところからはじめましょう。工務店がMETA広告を活用する場合は、見学会予約や資料請求を獲得するのが一番効果的です。他にはセミナー予約、メルマガ登録もあります。どちらにせよ、そのページにフォームがあることが前提となります。トップページやブログ紹介、施工事例、動画視聴などフォームを含まないページへの誘導はCVに直接繋がらないので注意が必要です。何を一番獲得したいのか広告の目的を明確にしましょう。

今回は「予算10万円、浜松市内で4月29日・30日の二日間開催する完成見学会の来場予約を取ること」を目的とします。

予算10万円でできるだけたくさん予約を獲得したいとした時、獲得単価2万円で５件予約を取る、という目標を立てました。見学会広告の獲得単価相場が大体2万円〜4万円くらいですので、配信が上手くいけば達成できない目標ではないかなと思います。仮に4万円だった場合、2,3CVとなりますので、最低でも2CVは必達、というのが見えてくるかなと思います。とはいえ相場は目安となり、もっと低く獲れる場合や高くなってしまう場合もありますので、実際は自社で何回かやっていき自社の獲得単価の感覚を掴むことが重要になります。

基本的な配信設定

●広告マネージャにログインする

それではまず、META広告の広告マネージャを自分のアカウントで開けるようにしましょう。やり方が分からない方は「META広告　始め方」などで検索していただくと詳しく紹介しているページが出てくると思います。

早速、広告マネージャの画面が出ている状態から説明していきます。説明を省略する場面もありますが、今回は初めて見学会広告を作成するというケースを想定しておりますので、それに関係度が低い設定については割愛し、最速で見学会広告が打てるスキルを身につけることを目的としていますのでご了承ください。

●META広告の階層

META広告には３つの階層があります。広告マネージャーでは複数のキャンペーンを管理し、そのキャンペーンの中に複数広告セットがあり、その広告セットの中に広告があります。それぞれどんな役割なのかを順を追って説明します。

① 左上の「＋作成」ボタンからキャンペーンを作成していきます。

●キャンペーンの目的の設定

最初に行うのは、広告の目的を決めるキャンペーンの設定です。キャンペーンの目的は、ブランド認知度を高める、サイトアクセスなどトラフィックを増やす、問い合わせや予約などのリードを獲得する、アプリのインストールを促すなど、広告の目的に応じた選択肢から目的を選択します。キャンペーンの設定では、以下の項目を設定します。

② 今回は見学会の来場を増やすための広告を出す、という目的にしてますので、キャンペーンの目的は「リード」を選んでください。

他に入力が必要なのはこちらです。それ以外はデフォルトで大丈夫です。

③キャンペーン名
目的がわかる名前を任意で入力してください。例） 完成見学会広告

④カテゴリ
「住宅」を選択してください。

⑤国
「日本」を選択してください。

次は右下の「次へ」を押して広告セットの設定に入ります。

●広告セットの設定

次に、広告セットの設定を行います。広告セットは、広告の配信先を指定し、ターゲット層を設定するために使用します。以下の項目を設定します。

⑥広告セット名
広告セットに任意でわかりやすい名前をつけます。期間、地域、邸の見出しなどが良いと思います。例） 4.29.30浜松市中区鈴木邸

⑦コンバージョン
「ウェブサイト」を選択してください。

⑧ダイナミッククリエイティブ
広告のクリエイティブ（画像やテキスト）を配信しながら最適化してくれる機能になります。「オン」にしてください。

⑨予算
広告の予算を設定します。通算予算と1日の予算がありますが、基本的には通算予算にしてもらった方が成果が出やすいです。
ここでは「通算予算」で「¥100,000」をご入力下さい。

⑩スケジュール
広告を配信する日時を指定します。見学会が土日なので、開始日はその週の月曜からで、終了日は見学会最終日の10時までがおすすめです。
ですのでここでは、
「開始日時 2023/4/24 00:00　終了日時 2023 4/30 10:00」
とご入力下さい。

●オーディエンス

ここで地域、性別、詳細ターゲット設定、言語、配置などターゲットを決める重要な項目になります。

⑪推定オーディエンス
右横にある推定オーディエンスとは、広告を配信する可能性のあるターゲットのボリュームの事です。このあと地域、性別、詳細ターゲット設定、言語、配置などを決めていく際にその設定に当てはまるターゲットがどれくらい居そうかがわかります。項目を設定していく時は出来る限りターゲットが広くなるようにしましょう。この推定オーディエンスが少ないと配信効率が下がり成果が落ちてしまいます。

⑫カスタムオーディエンス
なしで良いです。

⑬地域
地域は施工範囲がすべてカバーする範囲にしましょう。地図で範囲を指定することもできます。

⑭年齢
基本はターゲットとなる年齢の最大を指定していただければ大丈夫です。
ここでは「25-60」とします。

⑭性別
「すべて」を選択します。

⑭詳細ターゲット設定
なしで良いです。

⑭言語
すべての言語で良いです。

⑱配置
この項目は、どのプラットフォームで配信するかを決める項目になります。「Advantage+配置」を選択下さい。AIが自動で最適化してくれるので、手動配置よりも成果が出やすいです。

それ以外の項目はデフォルトで大丈夫です。
これで広告セットの設定は終わりですので、右下の「次へ」を押して下層の広告の設定をしていきます。

●広告の設定

最後に、広告の設定を行います。以下の項目を設定します。

⑲広告名
任意の名前を付けます。

⑳広告に表示する名前
「オフ」でいいです。
Fackbookページと、Instagramアカウントは自社のアカウントを連携させて下さい。

㉑クリエイティブソース
「手動アップロード」をご選択ください。

㉒フォーマット
「シングル画像または動画」をご選択ください。

●クリエイティブ

画像や動画、テキスト、リンク先などを決めていきます。

㉓メディア
広告に使用する画像や動画をアップロードできます。あらかじめ用意した画像や動画をここに入れます。

㉔見る人ごとにクリエイティブを最適化
ユーザーごとに配信内容を最適化することで成果が出やすくなります。
「オン」にしてください。

㉕メインテキスト、見出し、説明
配信中にバナーに表示されるテキストです。ここに任意のテキストを入力します。最大で５つまで入れる事が出来ます。それぞれ３つ入れて効果測定するのが良いです。それぞれ広告でどこに表示されるかは以下の画像となります。

㉖ウェブサイトのURL
広告をクリックした時にリンクするサイトのURLをここに貼ります。今回は「見学会ページのURL」になります。

㉗URLパラメーターを作成
どの広告からアクセスしたのかわかるように、URLに固有のパラメータを設定します。すると、アナリティクスなどでアクセス解析ができるようになります。4つの階層になってますので、わかりやすい任意のテキストを入れて設定しましょう。下に参考例の画像を入れておきます。

㉘ディスプレイリンク
リンクがバナーに表示される時の表示名です。上記と同じで良いです。

㉙電話発信広告
リンク先で電話をかけるポップアップが表示されます。チェックを入れて番号を入れましょう。

㉚コールトゥアクション
バナーに表示されるアクションを喚起させるボタンの表示テキストです。関連がありそうな「詳しくはこちら」「もっと見る」「申し込む」を選択します。

・URLパラメータを作成の参考例

これですべての配信設定が終了しました。

まとめ

ざっと設定を話しただけで結構なボリュームになってしまいましたが、ここまでの設定をすべて行っていただくとMETA広告配信はすぐにでも始められるようになります。より成果を高めるために重要なことを次回のブログで説明していきたいと思います。まずは今回の設定方法をしていただきながら、次回の内容と合わせてより成果を高めていきましょう。もう少し細かい設定が気になる方はお問い合わせ頂ければと思います。

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