前回に引き続き、映像に対して熱い思いをもつ吉田くんへのインタビュー。後編では、映像を好きになったきっかけや、会社での目標を存分に語ってもらいました。
【前編はこちらから】
映像とこれから
●最近、気になっている映画はある?
今年の12月に公開予定の、松本花奈監督作品『明け方の若者たち』かな。
予告見た感じだと、今っぽい作品だなって思った。松本花奈さんが監督をした作品ってだけで魅力を感じて、観たいって思える。今年一番期待している映画の1つ。花奈さんは今年23歳で、まだ若いのにいい作品を沢山作ってて。俺と年齢が近いのに手の届かないところにいるって感じる。松本花奈さんはいつか会ってみたい。そんで、自分も23歳までに映画を作りたい!
もし自分が監督をするならどんな映画を作りたい?
それは、毎日考えてる。やっぱり恋愛映画かな。家族もSFも経験してみたことじゃなきゃ作れないなって思ってるけど、恋愛って誰でも経験してきたことだから。極端な話、映画を作りたい理由が人を泣かせたいからなのよ。
なんで泣いてほしいの?
喜びとかワクワクとかって、映画のどの場面を観ても案外感じるんだけど、涙を流す作品ってなかなか無い。泣ける作品を作るのは、めっちゃ難しいと思ってて。だから、挑戦したいと思うんだよね(笑)
泣くっていうことは、見た人の心が動いたってことだもんね。
そう。クライアントさんから「良かったね」とか言われることがあるかもしれないけど、俺らからしたら本意はわからない。お世辞かもしれないし(笑)でも、映像を観て泣いてくれたら、感情が動いたのが直接的にわかるじゃん。観てくれた人が泣いてくれるような作品を作ってみたい。今後、思いは変わるかもしれないけど…。でも今は、誰かのために何かを作ってみたい。
●映像が好きになった出来事とかあるの?
時期としたらコロナが流行する1年前くらい。その時期が、映像クリエイター人口が増加した一番のピークだと思ってて。一般人とプロの区別ができないくらいに増えたね。
Youtuberとか?
そうそう。その人たちが作った映像を観た時に、正直「俺でもできるんじゃね?」って思ったのね。それが映像を作り始めたきっかけかな?色々な映像を作ってみたけど、正直今までやった中で納得したものって1個もないの。
まじ?!やっぱり最終目標が、映画だからなのかね?
そうかも。最初は、誰でもできるだろこんなのって思ってた。でも、やってみたらそんな簡単じゃないって感じ。その時は、自分にできないことは何もないって思ってたし、誰よりも自信を持ってやってた。だけど、いろんな映像を観ていくと、もっとすごい人っていうのは当たり前だけど山ほどいて。自分も周りの人も納得できる映像を作るために、技術を磨いていこうと思ったね。
●今の目標は?
最終目標は、やっぱり映画を作ることかな。23歳までに映画監督になりたい。それまでにスキルを貯めて、放出する場所を見つける。まずは、俺が映像を通してメッセージを届けたい人に向けて。その後は、俺の作品を観たいって思ってくれる人に届けられる映画を作れればいいかな。
目標にしている・尊敬してる映画監督っている?さっき話してくれた松本花奈さんとか同年代じゃん?
松本花奈さんはすごいよ。若手監督の中で輝いてて、監督の中でも女性ってあんまり多くないから。尊敬とかっていうよりは、歳が近いからライバル意識がある。負けたくないって。
目標としてるのは『是枝裕和』監督。ジャンルは違うけど、本当にエグい。日本人で6回カンヌに出てるんだけど、2018年に『万引き家族』で、パルム・ドールっていうカンヌでの最高賞を取ったんだよ。アジア人だと22年ぶりなの。それってめっちゃすごいことなのね。是枝監督みたいにパルム・ドールを取るっていうのが目標。
●会社での目標では?
最近、物語性のある広告が流行ってて。
自分で企画書を書いて、物語を考えて…。それを企業に「やりましょう!」って提案して作れるまでになりたい。いろんな広告の賞があるから、その作品で会社として賞が取れればいいなと思っている。
自分だったらどんな物語を作る?
恋愛ドラマを作りたいかな。
やっぱり恋愛なんだね。
正直、どの企業にも物語性のある企画書を提案したい。広告として、短くいろんな人に見てもらえるようなショートフィルムフィルムを作りたい。この商品だったら、こんな物語が作れるな~って常に考えてる、一日中(笑)
一日中も…?!映像しか勝たん!って感じだね…。
極端に言えば、映像がなきゃ仕事をやりたいって思ってなかった。映像があるから仕事が楽しいって思えるし、私生活がいいなって思うし、人と付き合うのがいいなって思うし、家族っていいなって思うし…。生活の軸って人それぞれだけど、俺にとって映像が生活の軸だね。
●今、この会社で頑張りたい事とか、できるようになりたい事って何?
さっき話したみたいに、誰が見ても納得する企画書を作れるようになりたい。そこまで成長したい。技術もそうだし、知識を身につけていろんなことが提案できる人になれればなって思う。
映像チームには、経験豊富な先輩たちがいるから、沢山知識が身につきそう!
本当にそう思う!俺ができない事を簡単にやったり、今まで得た経験の中で仕事をしたり…。すごくいい体験ができてるし、良いインプットになってる。
すごくいい先輩に囲まれて、仕事ができてるんだね!
すごく楽しいし、映像のグループでやってて、たくさんインプットがあるし、いい環境でできてるなと感じる。
●記事を読んでる皆さんに最後に何か言いたいことがあればどうぞ!
映像ってきっとどんな作品も、監督がメッセージを誰かに伝えたくて作ってる。だから、ただ映画を観るだけでも面白いんだけど、監督が与えたいこと・伝えたいことを汲み取って観るだけでもっと面白くなると思う。俺もまだまだわかってないけど!
意図を汲み取って、理解するのって難しそう…。
例えば、シャーペンを取るってシーンがあったとするじゃん。それには、シャーペンを取る動作に何らかの意味があって、このシーンが撮影されている。映画を観てたら時々あると思うんだけど、場面カットとかでね。「この人なんで今この行動をしたんだろう」とか気にかけて映画を観るだけで、新たな発見があると思う。だからこの記事を見ている皆さんも、映画をそうやって観たら面白いと思います!
おわりに
2回に分けて新入社員の吉田くんを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。映像に対してとってもアツい男でしたね…!!吉田くんの熱量に圧倒されっぱなしのインタビューでしたが、どんな人なのかみなさんに伝わっていたら嬉しいです。
2021年新入社員を(自分たちで)徹底解剖してみた。Part.3【前編】
吉田学人 / 令和3年入社のビデオグラファー |
<この記事を書いた人> |